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営業職から考えられるキャリアパスは?キャリアパス実現のためのポイントも解説

更新日:2024年10月30日

公開日:2024年10月30日

営業職として働きながら、将来のキャリアパスに不安を感じる人は少なくありません。営業経験を活かせる職業はさまざまあり、計画を立てることで充実したキャリア人生を歩めます。

この記事では、営業職のキャリアパス実現方法や、スキルアップのポイントについて解説します。

営業職から考えられるキャリアパス

営業職から考えられるキャリアパスは、多岐にわたります。ここでは、一般的な4つのパターンの特徴や、求められるスキルについて解説します。

マネジメント・管理職へのキャリアアップ

マネジメント担当や管理職へのキャリアアップは、営業職から進むもっとも一般的なルートです。営業リーダーやマネージャーとして、チーム全体の目標達成や戦略立案、メンバーの育成を担当します。

リーダーポジションでは、個人の営業成績だけでなくチーム全体のパフォーマンスを高める能力が必要です。具体的には、リーダーシップやコミュニケーション力、戦略的思考力が求められます。

他部署への異動

営業職で磨いた対人スキルや市場感覚を生かし、総務や企画といった中枢部門へキャリアチェンジするのもアイデアの一つです。企画部門ならマーケティングリサーチやプロダクト開発に携われるため、営業の第一線で得た知識が活かされます。

総務部門では社内の運営に貢献できるため、営業で培ったコミュニケーション能力も武器となります。多角的な視点と柔軟性が試される、やりがいのある選択肢です。

他業界の営業への転職

自身のスキルを新たなジャンルで活かすため、ほかの業界の営業職へ転身するのも選択肢の一つです。業界は異なっても、顧客対応や交渉のノウハウには一定の価値があります。

さらに、自分の好きな商品ジャンルにチャレンジすれば、やりがいを見出しやすく市場価値を高められる可能性があります。複数の業界での経験は、将来的なキャリアアップや起業の際にも強みとなる要素です。

独立や起業

営業のキャリアで築き上げた人脈を武器に、起業への道を選ぶ人もいます。自らのアイデアを形にしたり、営業のプロとしてコンサルティング業を立ち上げたりすることが可能です。

顧客の本質的なニーズを見抜く目や、説得力のある提案能力は、自前のビジネスを成功させるうえで大きな強みとなります。ただし、経営者として求められる能力を新たに伸ばす必要があるため、十分な下準備が欠かせません。

キャリアパスを明確にしておくことが重要な理由

キャリアパスの明確化は、職業人生を充実させるうえで重要です。ここでは、キャリアパスを明確にする意義と、具体的なメリットについて3つの観点から解説します。

キャリアパスから逆算した行動を実行できる

キャリアパスを明確にすると、最終目標から逆算して具体的な行動計画を立てられます。目標のポジションに就くためにどのスキルを身につけるべきかが分かれば、日々の行動を変えられます。

たとえば、5年後に営業マネージャーになりたいなら必要な経験を洗い出し、ステップを踏んで習得する道筋が見えてきます。日々すべきことの優先順位が明らかになり、無駄な努力を減らしつつキャリアを前進させられます。

キャリアパスから鑑みた自分の立ち位置を客観視できる

キャリアパスを明確にすることで、目標から見た自分の立ち位置を客観的に把握できます。目標に対して今どの程度進んでいるのかを、定期的に振り返ることが可能です。

たとえば、営業スキルの向上度や、必要な資格の取得状況などをチェックし、進捗が遅れている分野を理解できます。予定通りでない場合は早めに軌道修正できるため、より効果的にキャリア目標に向けて進むことが可能です。

自身の市場価値を高められる

キャリアパスを明確にすることで、自分の市場価値を戦略的に高められます。現在の職場だけでなく、業界全体で求められるスキルや経験を意識しながらキャリアを構築できるからです。

たとえば、デジタルマーケティングのスキルが注目されているなら、その分野の知識を習得することで転職市場での競争力が増します。将来のトレンドを見据えたスキル開発により、長期的なキャリアの安定性も確保しやすくなるでしょう。

キャリアパスを実現するためのポイント

キャリアパスを実現するには、目標から具体的な行動を割り出す必要があります。ここでは、営業職がキャリアアップを成功させるための6つのポイントを紹介します。

明確な目標設定

明確な目標設定は、キャリアパス実現の第一歩です。「5年後に営業部長になる」といった長期目標だけでなく「半年以内に新規顧客を10社獲得する」というような直近で達成したい内容を定めましょう。

SMARTの法則に当てはめ、数値化すると具体性のある目標を立てられます。

Specific(具体的)×「営業スキルを向上させる」◎「提案型営業を学び、顧客満足度を20%向上させる」
Measurable(測定可能)×「売上を増やす」◎「四半期ごとの売上を前年比15%増加させる」
Achievable(達成可能)×「1年以内に営業部長になる」◎「2年以内に営業チームリーダーに昇進する」
Relevant(関連性がある)×「プログラミングスキルを身につける」◎「CRMシステムの活用スキルを身につけ、顧客管理を効率化する」
Time-bound(期限がある)×「いつか管理職になる」◎「3年以内に営業マネージャーのポジションに就く」

具体性を意識し、実現可能でモチベーションの上がる目標を設定することが大切です。

自己分析

自己分析は、自分に合ったキャリアパスを構築するためのポイントとなる作業です。自分の強みや弱み、興味、価値観を理解することで、軸のぶれないキャリア選択ができます。

たとえば、数字に強く戦略立案が得意なら営業企画、人との関わりが好きならマネジメント職といった具合です。定期的な自己分析でキャリアゴールとのすり合わせを行うことで、より自分らしいキャリアパスを描けます。

スキルアップと学習の継続

キャリアパスを進めるうえで、継続的なスキルアップは欠かせません。将来長く活躍できるビジネスパーソンになるには、業界のトレンドを追い自己研鑽に励む必要があります。

たとえば、営業マネージャーを目指す人は、リーダーシップやチーム管理のスキルを磨くため社内外の研修に参加するとよいでしょう。学ぶ姿勢を持ち続けることが、長期的なキャリア成功の鍵となります。

行動計画の策定

具体的な行動計画を決めておくことは、キャリアパスを順調に進めるためのポイントとなります。長期目標を達成するために、短期的な目標や日々のタスクを明確にしましょう。

たとえば「1年以内に営業チームリーダーになる」という目標なら「四半期ごとの売上目標を120%達成する」「月に1回以上の新規提案を行う」といった具合です。行動計画を定期的に見直すことで、着実にキャリアアップを進められます。

柔軟な思考と適応力

キャリアパスは必ずしも計画通りに進むとは限らないため、環境の変化や新たな機会にフレキシブルに対応することも必要です。たとえば、業界のデジタル化が進んだ際に、これまでの対面営業だけでなくオンライン商談のスキルも求められます。

また、自社の方針変更や市場動向によっては、当初の計画を修正する勇気も必要です。変化を恐れず、新たな挑戦を前向きに捉える姿勢がキャリア成功につながります。

フィードバックの受け入れ

周りからのフィードバックを取り入れる姿勢は、キャリア成長に欠かせない要素です。上司や同僚、さらには顧客からの評価や意見を積極的に求め、自己改善に活かしましょう。

たとえば、営業成績でのアドバイスを次の商談に反映させたり、顧客満足度調査の結果を基に自身の対応を見直したりします。批判的な意見も成長の機会と捉え、前向きに受け止める姿勢が大切です。

営業からキャリアアップするのに必要なスキル

営業職からキャリアアップを目指すうえで、とくに重要となるスキルがあります。ここでは5つのスキルを紹介し、それぞれがどのようにキャリア発展に影響するのかを解説します。

問題解決能力

問題解決能力は、営業職のキャリアアップに欠かせないスキルです。コミュニケーションから顧客のニーズを理解し、最適なアドバイスを提案する力が求められます。

たとえば、顧客の業務効率化という課題に対し、自社製品の特徴を活かしたプランを提示するといった具合です。場合によっては顧客の組織全体の課題解決も求められるため、複雑な状況を分析する能力が必要となります。

ヒアリング力

ヒアリング力は営業職の基本であり、キャリアアップでも求められるスキルです。単に相手の話を聞くだけでなく、真のニーズを引き出す力が求められます。

たとえば、顧客の何気ない一言から追加プランを提案したり、チームメンバーの悩みから組織改善のヒントを得たりすることができます。質問力や、相手の言葉の背景にある意図を読み取る能力が必要です。

交渉力や調整力

交渉力や調整力は、キャリアアップを目指す営業職になくてはならないスキルです。相手と折衝するスキルは契約締結のみならず、さまざまな利害関係者との調整の際に必要となります。

たとえば、顧客と自社の要望が合わない場合、双方にとって有益な解決策を見出したり、部門間のコミュニケーションを調整する能力が求められます。Win-Winの関係となれるよう、さまざまな意見をまとめる調整力を磨きましょう。

情報収集力

情報収集力は、営業活動とキャリアアップの両面で求められます。目標とするキャリアの業界動向や競合他社の動きなどの情報を集め、分析する能力が必要です。

業界誌やオンラインニュースを日常的にチェックし、情報をまとめておくのが効果的です。十分に情報を分析したうえで意思決定する能力は、上位職への昇進において大きな強みとなります。

論理的思考力

論理的思考力は、営業の上位職でとくに必要なスキルです。勘や経験に頼らず、データや事実に基づいた客観的な提案が求められます。

たとえば、過去の販売データを分析して将来のニーズを予測したり、市場調査結果から新たな戦略を組み立てたりすることが可能になります。論理的思考力を磨くことで、より高度な意思決定や戦略立案に関わる機会が増え、管理職への道も開けるでしょう。

営業からのキャリアアップで役立つ資格

営業職からのキャリアアップを目指すうえで、資格取得は有効な手段の一つです。ここでは営業職に役立つ3つの資格を紹介し、どのようにキャリアにつながるのかを解説します。

簿記(日商簿記)

簿記は、営業職のキャリアアップにおいて大きな強みとなる資格です。会社の数字を読み取るスキルは、顧客企業の経営状況に合ったアドバイスをするために有用です。

中でも、簿記2級以上は予算管理や経営判断につながる内容が出題されます。より専門的な内容となるため、キャリアアップで簿記を活かすなら2級以上の取得を目指しましょう。

ファイナンシャルプランナー(FP)

ファイナンシャルプランナー(FP)資格は、営業職の中でも金融や保険、不動産業界でのキャリアアップで役に立ちます。顧客のリスク管理や税務など、財務全般に関する幅広い知識を得られる資格です。

営業が資格を取得すれば、顧客のライフプランに合わせた商品提案や、事業承継に関するアドバイスが可能になります。自社の財務戦略にも活用できるため、管理職で求められる能力アップにもつながるでしょう。

TOEIC

TOEICは、営業職の中でもグローバルな活躍を目指す人に重要な資格です。高スコアを取得することで、海外顧客との交渉や、グローバルなビジネス展開に参画するチャンスが広がります。

目安として、英語での商談や契約書の理解、国際会議でのプレゼンテーションなどが可能とされるレベルは800点以上です。定期的な受験で英語力を磨き、継続的なスキルアップを図りましょう。

営業にはキャリアパスの幅広い可能性がある

営業職のキャリアパスには、昇進はもちろん、他企業への転職や独立など幅広い可能性があります。自己分析をしながら自己の適性を見極め、長期的に活躍できるフィールドを見つけましょう。

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執筆者

ACES Meet 編集部

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