Notion AIを用いた議事録の要約方法を解説|その他の便利な使い方も紹介
更新日:2024年03月11日
公開日:2023年12月06日
Notion AIとは聞くものの、どのようなツールなのかわからない人は多いでしょう。生成AIの一つであるNotion AIを活用すると、議事録の要約や資料作成の効率化が図れます。ツールの概要を理解し、自社への導入の検討材料にしてみてはいかがでしょうか。
この記事では、Notion AIでの議事録要約方法や、便利な使い方について解説します。
目次
Notion AIとは?
Notion AIとは、「Notion」に搭載されているAI機能です。Notion AIにできることは、以下のように多岐にわたります。
- 文章作成・要約
- 記事作成
- アイデア出し
- 議事録作成
- ビジネスメール作成
指定されたキーワードを用いた文章作成や要約により、議事録やビジネスメールの作成が可能です。ほかにもタスク抽出やデータ分析など、ビジネスパーソンの業務をサポートしてくれる機能がさまざま搭載されています。
参考:notion公式サイト
Notion AIとChatGPTの違いは?
文章作成や要約などで有名なAI「ChatGPT」との違いを、以下の表に示しました。
観点 | Notion AI | ChatGPT |
---|---|---|
固有の機能 | mermeid記法の利用による表グラフの作成データベースの作成 | プログラミング補助 |
料金 | お試し20回までは無料 | GPT3.5は無料(GPT4は有料) |
文章作成や要約、アイデア出しなど基本的な生成AIツールとしての機能は、どちらにも備わっています。ただし、それぞれのツールでしか使えない機能として、特殊な表やデータベースの作成、プログラミング補助などがあることに留意が必要です。
また、ChatGPT3.5は無料であるのに対し、Notion AIは回数制限があります。Notion AIを使うなら、まずは無料で使用感を試し、よさそうであれば順次有料プランに切り替えるのがよいでしょう。
Notion AIで議事録を要約する方法
Notion AIを用いて、議事録を要約する方法が気になるところです。議事録作成の練習として、実際にNotion AIを使い文章の要約にチャレンジしてみましょう。
①議事録のテキストを入力する
Notion AIにログインしたら、左側メニュー「使ってみる」から新たなページを追加します。議事録として要約したいテキストを入力し、準備完了です。今回は例として、以下の文章を要約してみましょう。
②要約したい箇所を選択し「AIに依頼」をクリック
ドラッグ&ドロップで先ほどの文章をまるごと選択すると「 AIに依頼」が出てくるので、クリックします。Notion AIでは、要約や修正したい箇所をドラッグ&ドロップで選択し、部分的に「 AIに依頼」が可能です。今回は例文全体を選択しますが、要約や修正したい部分だけに限った指定もできます。
③メニューの中の「要約」をクリック
「 AIに依頼」「要約する」の順にクリックします。実際に先ほどの文章を要約した結果は、以下のとおりです。
要約が生成されました。
生成された要約に満足したら「選択範囲を置き換える」をクリックし、結果を反映します。万が一、要約に不満がある場合は「破棄」をクリックし、上記の流れを何度か繰り返すと違うパターンでの生成が可能です。
「要約機能」以外の議事録作成に役立つNotion AIの使い方
Notion AIには、要約機能以外にも以下のような議事録作成に役立つ機能が搭載されています。
- 議事録のテンプレートを作成する
- アクションアイテム(ToDoリスト)を作成する
- テンプレートにAIブロックを挿入しておく
ここでは3つの機能をご紹介するので、自社でのスムーズな議事録作成に活用しましょう。
議事録のテンプレートを作成する
Notion内に議事録用のデータベースを作成しテンプレートを作っておくと、今後の資料作成が楽になるうえ、過去の資料が整理できます。まずはデータベースから作成してみましょう。
データベースの作成方法
- 左側メニュー「使ってみる」の+ボタンをクリック
- テーブル、新規データベースの順にクリック
- テーブルビューが出てくる
- 「無題」部分にタイトル記入(ここでは「議事録データベース」とする)
議事録テンプレートの作成方法
- 画面左上にあるブルーの「新規作成」をクリック
- 「新規テンプレート」をクリック
- 「無題」部分に「議事録テンプレート」等、入力
- 「プロパティを追加」をクリックし、以下のような議事録に記載すべき事項を入力
- 会議種類
- 開催日時
- 議題
- 場所
- 出席者
- 会議の内容
ここまで行うと、先ほど作った「議事録データベース」に議事録記録が反映されるようになります。
アクションアイテム(ToDoリスト)を作成する
Notion AIは、入力された文章から、アクションアイテム(ToDoリスト)を抽出してくれます。アクションアイテム機能を使うと、これからすべきことのスムーズな洗い出しが可能です。
- 左側メニュー「使ってみる」から新たなページを追加
- アクションプラン化したいテキストを入力
- 文章をドラッグ&ドロップで選択し「 AIに依頼」をクリック
- 「アクションアイテムを抽出する」をクリック
以下の例文を用いて、ToDoリストを作成してみます。
以下の2つのToDoリストが生成されました。
テンプレートにAIブロックを挿入しておく
AIブロックとは、入力内容を調べたり要約したりしてくれるテキストボックスのことです。 テンプレートにあらかじめAIブロックを挿入しておくと、要約や調べたいことを入力するだけで簡単に文章を生成できます。
- 左側メニュー「使ってみる」から新たなページを追加
- /aiと入力後スクロールしカスタム AIブロックをクリック
- ブロックが表示されるので、書きたい内容を単語などで入力
- AIが書きたい内容についての文章を作成してくれる
わざわざ文章を指定し「 AIに依頼」ボタンを押す手間が省けるので、テンプレートに組み込んでおくと作業が便利になる機能です。
Notion AI以外で議事録作成に役立つオススメの議事録自動作成ツール5選
Notion AI以外にも、議事録作成で役に立つツールが気になる人もいるでしょう。ここでは議事録自動作成ツールを5つ紹介するので、機能の比較に役立ててください。
ACES Meet|AIが議事録を自動作成、商談に集中でき成果を最大化!
こんな企業にオススメ!
- 文字起こしの精度にこだわりたい
- オンライン・オフラインのどちらでも使いたい
- 営業のスキルアップにつなげたい
- セキュリティ面にもこだわりたい
- さまざまなツールと連携したい
ACES Meetは、株式会社ACESが提供する高度なAI技術を搭載した議事録自動作成ツールです。東大・松尾研発ベンチャーのハイクオリティなAI技術により、会議の文字起こしから議事録作成までをスムーズに行えます。
日本語音声認識において従来のアルゴリズムを超える精度を実現。その結果、AIまとめ機能や解析、高度な絞り込み機能により、商談内容をすぐに振り返ることができます。
議事録作成だけでなく相手の表情や話した内容の分析が可能なので、重要な商談での活躍も可能です。また、ログイン時の二要素認証や資料を外部へシェアする際のパスワード管理機能がついているため、セキュリティ面も安心して利用できます。
問い合わせは30秒で完結するので、ぜひHPにアクセスしてみてください。
参考:ACES Meet
YOMEL
こんな企業にオススメ!
- 議事録自動作成ツールのさまざまな機能を使いたい
- まずは無料で試したい
YOMELは、アーニーMLG株式会社が提供する議事録自動作成ツールです。自動音声識別や単語登録、要点リストアップや会議ログの共有など、議事録作成におけるすべての機能が揃っています。中でも議事録ブックマークという機能を使うと、重要な会話だけを抜き出してテキスト化や保存が可能です。会議後のTODOリスト作成や、次回のミーティングの論点整理に役立つでしょう。
YOMELではフリートライアル期間が2週間あり、充実した機能のお試し利用が可能です。使用感を確かめてから、本登録に進みたい企業に向いています。
AmiVoice®ScribeAssist
こんな企業にオススメ!
- 専門用語や方言などの認識にこだわりたい
- 幅広い層とのコミュニケーションを想定している
AmiVoice®ScribeAssistは、株式会社アドバンスト・メディアが提供する議事録自動作成ツールです。音声認識に優れており、過去の議事録や会議データを用いて単語を認識します。業界特有の専門用語が使われるミーティングや、方言の認識が必要なケースでの活躍が可能です。ポップアップ字幕機能を使えば、聴覚に障がいがあるクライアントとのコミュニケーションもスムーズに行えます。
会議準備から議事録作成までをワンストップで行えるため、効率アップやスピード重視の企業にもオススメです。
AutoMemo
こんな企業にオススメ!
- ウェブ会議だけでなく対面でのミーティングでも使用したい
- 録音データをWi-Fiだけでパソコンへ送りたい
AutoMemoは、株式会社アドバンスト・メディアが提供する議事録自動作成ツールです。手のひらサイズのボイスレコーダーシリーズで、ウェブ会議のみならず対面ミーティングでも使用できます。録音したデータはWi-Fiでパソコンに飛ばせるため、インターネット環境がなくても問題ありません。
AutoMemoの利用には、買い切りのボイスレコーダーと文字起こしサービス料が必要です。文字起こしサービスは月額プランなら初月無料で利用可能なので、まずは使用感を試したい人にも向いています。
スマート書記
こんな企業にオススメ!
- 文字起こし精度にこだわりたい
- 議事録自動作成ツールのさまざまな機能を使いたい
スマート書記は、エピックベース株式会社が提供する議事録自動作成ツールです。会議音声の録音から議事録作成、メール共有まで、ミーティングにおけるすべてのタスクを完了できます。AIによる文字起こしの精度は90%以上を誇るため、手直しの労力を最小限にとどめることが可能です。さらに用語登録やフィラー除去機能がついているため、設定によっては文字起こし精度をさらに高められます。
料金は月々10,000円から利用人数によって変わるため、気になる人は一度見積もりを出してもらいましょう。
Notion AIの使い方を知り議事録の要約に役立てよう
Notion AIは文章作成や要約、表作りを行ってくれる生成AIサービスの一つです。使用方法や各種機能を覚えると、議事録作成時間の大幅短縮につながります。
Notion AIの特徴や使い方を知り、自社の議事録作成や要約に役立てましょう。
議事録の自動作成なら「ACES Meet」
営業支援AIツール「ACES Meet」なら、商談中の様子を録画して、自動でBANTCの判定や文字起こし、議事録の作成まで行えます。また、話しているスピードや内容などをAIが解析し、どんなトピックにどれくらい時間を使ったのか、重要な箇所はどこなのかを分かりやすく表示します。
この議事録や商談データを自動で作成することで、営業の負荷が下がって商談の件数を増やせるだけでなく、振り返りやナレッジの蓄積にもなります。その結果、自社独自の「勝ちパターン」を作ることができるでしょう。まずはお気軽にお問い合わせください。