【2024年6月版】世界の人気GPTsランキングTOP10
更新日:2024年07月26日
公開日:2024年07月03日
OpenAIがchatGPTの有料版ユーザーに提供するサービス「GPTs」。画像やコードなど目的のものを簡単に作成できるサービスであり、業務の効率化や趣味に役立てる人も多いでしょう。
6月のランキングは、先月同様、画像生成系のツールが上位に。一方で、6月後半に入り動画生成ツールが順位を上げてきました。これまでは画像生成やリサーチ系ツールが主流だったGPTsランキングですが、風向きが変化している印象です。
目次
- 1 2024年6月版|GPTsランキング
- 2 第1位:image generator(画像生成)
- 3 第2位:Write For Me(記事作成)
- 4 第3位:Scholar GPT(論文検索)
- 5 第4位:Canva(デザイン作成)
- 6 第5位:Video GPT by VEED(動画生成)
- 7 第6位:Logo Creator(ロゴ作成)
- 8 第7位:Consensus(論文検索)
- 9 第8位:Code Copilot(コード生成)
- 10 第9位:Humanizer Pro(文章修正)
- 11 第10位:Diagrams: Show Me(ダイアグラム生成)
- 12 ライター松浦の注目GPTs|Storyboard Creator(絵コンテ作成)
- 13 GPTsランキングをチェックし、AIトレンドを押さえよう
2024年6月版|GPTsランキング
2024年6月版の人気GPTsのランキングです。
参考:GPTs(ジーピーティーズ)とは?特徴や使い方、注意点を解説
参考:ChatGPT(チャットGPT)とは?料金や始め方、上手に使うコツを紹介
第1位:image generator(画像生成)
image generatorは、プロンプトの入力により画像を生成できるサービスです。画像のタッチやシーンをテキストで指示するだけで、わずか数秒でハイクオリティなイラストを作れます。
プロンプトは詳細なほど再現度が高くなりますが「会議室」「子どもたち」のように、単語での指定も可能です。プレゼンテーションでのアイデアの視覚化や、個人的なアート作品の生成でも活躍するでしょう。
第2位:Write For Me(記事作成)
Write For Meは、記事作成ができるサービスです。書きたい記事のキーワードを入力すると「記事の目的」「ターゲット」「文章のトーン」などの質問をもとに、アウトラインを作成できます。
必要な要素はGPTs側から質問してくれるため、文章が苦手な人でも簡単に記事作成が可能です。SEOライターのような記事を大量に作りたい人や、エッセイや物語などの創作活動を行う人にも向いています。
第3位:Scholar GPT(論文検索)
Scholar GPTは、Consensusと同様に論文をもとに回答を行うサービスです。Google Scholarをはじめとした信頼できる学術リソースにより、幅広いトピックに対して正確な情報を提供します。
回答には必ず学術論文のリンクがついており、気になった情報へすぐにアクセスが可能です。学生や研究者、専門家など幅広い層による活用が期待できます。
第4位:Canva(デザイン作成)
Canvaは、ブラウザツールでもおなじみのデザイン作成サービスです。ロゴやサムネイル、プレゼンテーション資料の作成など、専門知識がなくてもさまざまなデザイン生成を行えます。
生成されたデザインは、ユーザーが好みに合わせて編集することも可能です。プレゼンテーションで急遽デザインが必要になった人や、日常的にコンテンツを作る人に向いています。
第5位:Video GPT by VEED(動画生成)
Video GPT by VEEDは、ビデオを作成できるサービスです。ビデオの使用目的や雰囲気を伝えるだけで、簡単に動画を作成できます。
今回は、GPTsの質問に答えて「結婚式の招待用ムービー」を作ってみました。
GPTsで動画作れるの、知らなかった(1分で完成) pic.twitter.com/zX1uUn4f21
— 松浦 さとみ|🇰🇷ライター (@bleu_perfume) June 28, 2024
すると、1分ほどで音声と映像が入った10秒のビデオが完成しました。VEEDにそのままアクセスすれば、文字入れや細かい編集が可能です。
通常、動画の作成には文字入れ作業や場面の切り替えなど多くの工数がかかりますが、Video GPT by VEEDなら音声や字幕入りビデオを数秒で作れます。
第6位:Logo Creator(ロゴ作成)
Logo Creatorは、ロゴを作成できるサービスです。ロゴの雰囲気や色彩などをテキストで入力すると、簡単にロゴを作れます。
今回Logo Creatorでロゴ生成を行ったところ、わずか30秒でこのような作品が仕上がりました。
複雑なデザインにも対応できるので、スタートアップ企業やブランドなどのロゴのアイデア出しにも向いています。
第7位:Consensus(論文検索)
Consensusは、2億件の学術論文を検索し、確かな引用を含んだ回答をしてくれるサービスです。「GPT Store」発表以来、継続してランキング入りしています。
ChatGPTでは回答のソースを得られないことも多いですが、Consensusを使えば信頼度の高い情報を得られます。研究者や学生はもちろん、忙しくて論文を読み込めないメーカーの担当者にもオススメです。
第8位:Code Copilot(コード生成)
Code Copilotとは、プログラミングをサポートするサービスです。ユーザーが作りたいコードを指示すると、いくつかの選択肢から最適なプランを選びプログラムを作成してくれます。
アドバイスが親切でわかりやすく、初心者はもちろんコードのミスを発見したいプログラマまで幅広い層にオススメです。
第9位:Humanizer Pro(文章修正)
Humanizer Proは、AIで生成した文章を人間が書いたもののように自然に修正してくれるサービスです。AIで生成された文章は冗長になりやすく、そのままの使用はしにくいと感じる人は多いでしょう。
Humanizer Proを使用すると、人間らしいテキストへの修正が可能です。記事作成サービスのWrite For Meや、論文検索のConsensusと組み合わせての使用も効果的でしょう。
第10位:Diagrams: Show Me(ダイアグラム生成)
Diagrams: Show Meは、文章を視覚的なダイアグラムに変換できるサービスです。フローチャートやマインドマップなど、図解に便利な画像を生成できます。
今回は「肉じゃがの作り方」について、図解を生成してみました。
「肉じゃがの作り方を図解して」と指示しただけで、材料と下ごしらえ、調理という3項目とそれぞれのプロセスを説明する画像ができました。複雑な概念の理解にも使えるため、ビジネスだけでなくテスト勉強や家庭教育にも活用できるでしょう。
ライター松浦の注目GPTs|Storyboard Creator(絵コンテ作成)
ランキングTOP10には入らなかったものの、これから注目が集まりそうな優れたGPTsも見逃せません。
今月ご紹介するStoryboard Creatorは、ビデオ制作の初期段階である絵コンテ作成をサポートするツールです。そこで、Storyboard Creatorと、今月のランキング5位のVideo GPT by VEEDを組み合わせて「夏にぴったりなビール」のCMを作成してみます。
Storyboard Creatorに「ビールのCMを作りたい」と入力したところ、セールスポイントを押さえた原案を提案してくれました。
生成した原案を動画生成AI「Video GPT by VEED」にそのまま入力したところ、以下のビデオが生成されました。
ビールのCM作った pic.twitter.com/wgbOBuTqrQ
— 松浦 さとみ|🇰🇷ライター (@bleu_perfume) June 28, 2024
ビジュアルやコピーが見やすく配置され、ビデオの原案として使用できそうな構成に仕上がっています。
本来、Storyboard Creatorは絵コンテ作成ツールであるため、テキストのほかにもシーンを表現する画像も生成してくれます。映画、アニメ、ビデオゲーム、広告など、さまざまなメディア制作に関わるクリエイターにオススメのツールです。
GPTsランキングをチェックし、AIトレンドを押さえよう
世界で注目されているGPTsを知ることは、AIトレンドの理解にもつながります。活用できそうなサービスを知り、仕事や趣味の充実に役立てましょう。