生成AIを「業務で日常使用」は20%に増加、「時々使用」も含めると60%超に
更新日:2023年10月25日
公開日:2023年10月25日
株式会社エクサウィザーズが、2023年8月22日に日本経済団体連合会の支援のもとでセミナーを開催し、生成AIの現状に関するアンケート調査も実施。
生成AIを日常業務に取り入れている参加者が前回から13ポイント増の20%に上昇したことが明らかに。さらに、全社的に導入している企業において利用が定着しているケースも確認できた。特に、金融・保険、電力・ガス・運輸、医療・製薬、卸・小売で、その利用が顕著に進展している。
活用状況を5段階に分類|生成AIを「日常的に使用」は20%、「時々使用」は40%
アンケート調査では、「ChatGPT」を含む生成AIの使用度合いを5段階に分類。
その調査結果によると、レベル5で「日常的に使用」と回答した人は、前回の7%から20%へと大きく増加した。さらに、レベル4の「時々使用」と答えた人を加えると、約60%に上り、前回の調査での約30%と比べて、積極的にAIを活用し始めている層が大きく増加していることが確認された。それに対し、レベル1とレベル2の「試していない」グループは、前回の20%強からわずか10%弱と顕著に減少。
この調査で、レベル3「試しに利用」からレベル4「時々使用」へと「ボリュームゾーン」が移行した。
業種ごとの活用状況|卸・小売と医療・製薬での利用が増、製造での利用が遅れる
全業種で、「日常的に使用」の比率が高まっている。ただし「製造」は14%にとどまり、調査された魚種の中で「日常的に使用」の割合が最も低い結果に。一方、建設電力・ガス・運輸等では、前回「日常的に使用」の回答がなかったにも関わらず、今回それぞれ18%、15%まで大きく増加しているという。
さらに、卸・小売と医療・製薬は、「日常的に使用」と「時々使用」を合わせた利用率が70%以上に達し、生成AIの活用が最も進んでいる業界となっている。
導入の対象|
導入範囲の調査では、「全社的に導入」している企業での「日常的に使用」の比率が31%に達し、それが「特定の部門での導入」(19%)や「希望者のみの導入」(15%)よりも10ポイント以上高いことが明らかになった。
参考:ChatGPTなど生成AIを「業務で日常使用」は2割、4カ月で13ポイント増、全社導入で利用が定着
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